桜空2

「……はぁ」



私はため息をつきながら部屋に戻った。



外を見ると、もう夕焼けが真っ赤に染まっていた。



夕焼けを見てるとなんか切なくなる。



特に今なんかは……。



「どうしよ…」



私は勢い余って海に言ってしまったひどい言葉に物凄く後悔した。


友達じゃないなんて……



ほんとはそんなこと一度だって思ったことはない。



むしろ海がいてくれたから私はここまでやってこれたってくらい…


やっぱり謝ったほうがいいに決まってる。



私のほうから一方的にひどい言葉を浴びせたんだから。



海にも身分って物があるんだからそんな簡単にペラペラと喋っていいことじゃないんだってことも分かってる。



「……ごめんなさい…海…」



私は
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