桜空2
「ありがとう市之助。勇気出たわ」
「それはそれは良かったです♪」
市之助はニコッと私に笑顔を向けた。
海……
明日、家にいるかしら…
「あ、姫様!!ならお供に水野様と行ったらいかがですか?」
「えっ、空と?」
「はい。水野様は剣術の達人ですし…姫様1人では危ないかと」
「そう…かしらね…」
「そうですよ!!水野様には僕から言っておきますから」
「えぇ、分かったわ。ありがとね市之助」
「ありがたきお言葉にございます♪」
市之助はそう言い残し、部屋を出た。
良かった。
空がいればまだ安心かも…
正直1人では不安だったから。
よし。
明日、海に全てを伝えよう――…