桜空2
大事な親友
――そしてあっという間に次の日
私は成宮家に行く準備をしていた
「よっし…着物はこれでいいかな」
私は目立たない着物を着て、羽衣を被った。
「――桜!!おはよ!!迎え来たよ」
戸の向こうから空の声。
「あ、うん!!今行くよー」
私は立ち上がると部屋を後にした
「――昨日市之助さんから話聞いてびっくりしたよ(笑)」
空は苦笑いしながら私を見た。
「ごめんなさいね…ちょっとトラブル起きちゃって…」
私は俯いたまま言った。
「桜が謝ることじゃないよ。俺も桜に会いたかったし一緒にいてやりたかったから」
そう言って優しい微笑みを見せる空。
「ありがとう…空」
空の瞳を見つめた私に空からキスが降ってきた。
この瞬間が大好き。
優しく私を包んでくれる時間が。
たまらなく愛しい。