桜空2
亡き母の真実
「――…ふぅ…」
私はため息をつきながら水を飲み干した。
あいにく、食堂は時間も外れているからか誰もいない。
むしろその方が良かったし。
ちょっと今は1人で考え事がしたい…
母のこと………
「……戻ろ」
私はさっきとは違う道を通り、自分の部屋までの道のりを歩き出した。
部屋に入ると既に布団が敷いてあった。
私はゴロン、と布団の上に寝転がった。
「……なんか気が重いなぁ…」
いきなり母のことで色々ドダバタしてるから正直、体ばかりが先に行って心が追い付いてない。
それが今の私の状態。
寝返りをうつと閉ざされた扉を真っ直ぐ見つめた。
どうしようかな、これから…
とにかく海が父に話をつけてくれたら…
亡き母のことを教えてもらえる。
ほんとは私自身が直接教えてもらうのが一番良いんだろうけど…
ちょっとまだ自身がない。