桜空2

私はその日、ちょっとした仕事が入っていて大阪城まで行くことになっていた。



大阪城と言えば本当だったら慎が次期将軍としていなきゃいけない場所だけど…



今は江戸城で頑張ってくれてるし問題ないか…。



まぁバレなきゃの話なんだけどね


「姫様、そろそろお時間です。仕度のほどを…」



「えぇ、分かっているわ」



私は返事をすると急いで部屋から出た。



「外でかごがお待ちです」



私はそれを聞くと外に向かった。


――大阪城主…慎のお父様に会うのは初めてだけど…



いったいどんな人なんだろう。



慎はボロクソ言ってたけど……



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