桜空2
空に会いに行かなくちゃ。
もうしばらく会ってないし…
しばらく唇も肌も重ねてない。
「……行こう」
私は勢い良く部屋の扉を開けた。
――まず楓の間に行ってみようと思い、歩き出した。
楓の間にいたら一番いいんだけど……
「――水野様ですか?水野様ならここにはおられませんが…」
楓の間にいた使用人の男の子が教えてくれた。
「そう……分かったわ。ありがとね」
「とんでもございません」
私は使用人にお礼を言うと、再び歩き出した。
となると…
道場かな?
私はとりあえず、道場に足を運んでみることにした。