桜空2
「よかったわね慎!!私も嬉しいわ!!」
「有り難きお言葉にございます」
慎は落ち着いた口調で言った。
ほんとによかったわね…慎!!
「さーくら!!」
後ろから聞こえた大好きな声。
「空っ!!」
私は素早く空の元へ駆け寄った。
「久しぶり!!元気だった?」
「あぁ、俺は元気だよ。桜は?ちゃんと飯食ってるか?」
「食べてるよ〜!!もう、相変わらず心配性だね、空は♪」
「な〜んだよそれ〜!!」
こういう何気ない会話が大好き。
空が近くにいてくれてるって実感出来るから。
「なぁ桜、ちょっと2人で抜け出そうか」
「えっ、でも稽古……」
私はちょっと戸惑いがちに返した