桜空2
部屋に入るなり、空に後ろから抱き締められた。
久しぶりに感じる空のぬくもりに心臓がこれでもかってくらい早くなる。
「空……っ…」
話し掛けようとしたら、それは遮られるように空の唇の中へ吸い込まれていった。
「……んっ…」
いつも以上に深いキスに息苦しくなる。
空の首にゆっくり腕を回すと、空もそれに答えるように私の後頭部と背中を引き寄せた。
「………っ……」
私達はそのまま畳の上に倒れ込んだ。
相変わらず綺麗な瞳で私を見下ろす空。
その瞳は本当に綺麗で…
まるで宝石の様だった。
「……桜…」
空は着物を上半身だけ脱ぎ、私の着物を胸元まではだけさせると再び私に覆い被さってきた。
私はそんな空の首に腕を回した。
胸元にチクッとした甘い痛みが走る。
その度に私の体はビクッと反応した。
「……っ…空…」