桜空2
――…
「……ありえない…」
ズキズキと痛む腰。
いったいあれから何回したのかしら…
「あはは♪ごめんごめん桜!!」
陽気に笑って私の頭をわしゃわしゃと撫でる空。
「ちょっとは加減してよね!!」
私はキッ!!と空を鋭く見た。
「はいはい♪でも桜、最後のほうなんかけっこーその気になってただろ〜?」
私はボンッと顔を真っ赤にしてしまった。
「ばっ、ばかばか!!もう知らない!!」
私は空に背を向けた。
「あはは!!怒るなよ、桜〜」
空はそんな私を後ろから抱きすくめた。
もぅ……
私はこの笑顔に弱いのね…
というか、空自体に弱いのかしら…?
私はふいにそんなことを感じた。