桜空2
「じゃあまた夜な!!」
「えぇ」
私達は着替えるとそれぞれの仕事に戻った。
確か今日は……大名から来た申請書やら何やらの判子押しや何かがあったかな…
特に人との接待もなかったし
今日は楽なほうかな?
私は部屋の引き出しに入っている申請書と判子を出し、仕事を開始した。
「――姫様、朝食をお持ち致しました!!」
外から市之助の声。
「ありがとう、悪いんだけど今日はそこに置いておいてくれる?」
私は申請書に目を通しながら声だけ外にいる市之助に向けた。
「かしこまりました!!」
市之助は元気良く言うと“失礼致しました'と言って去っていった。
――さて。
やるか…
私は外に置いてあった朝食を取りに行き、箸を進めながら申請書に判子を押していった。