Memory...
―――――トントンッ

不意に肩を叩かれ、振り向いた瞬間、頬に何かが当たった。

「引っ掛かった〜」
「なッ…!ナオ!」

そこにはクラスが中1、中2と一緒で仲が良い男子、直輝(ナオキ)がいた。


「何か物凄いブッサイクな顔してるからさ!」

ナオはケラケラと無邪気に笑う。

「うっさいな…考え事してただけ。」
「俺で良ければ相談聞くよ?」
「結構です」
「そんな水くさい事言うなって!スッキリするよ?」


ナオは普段はあまり話さない静かな方。
だけど、調子に乗るといつもこう。

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