7つ上の翔太先生。
「一緒に帰らないの?」


先生は私のことを待っていてくれたかのように問いかけた。



「あ……まぁ、はい。」


曖昧な答え方をしたから、


気づかれたかな………





不安が積る。




しばらくの沈黙。




今日は私が沈黙を破った。



「先生は…弁護士を目指してるんですか?」




「えっ?なんで?」



「…えっ、いや…法学部って聞いたことがあったので…」




慣れない敬語を使う。





「ああ…そうだよ。」



「…カッコいい……」



「そう?」



「はい。とっても……」




―――先生…カッコよすぎるよ…


法律とか…憲法とか…よくわかんないけど、


かっこいいよ…、







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