7つ上の翔太先生。
「だから……無理かも。」



「………瑠璃…大丈夫だよ。瑠璃にだったら教えてくれるよ。」



「……」



「今までだって勉強教えてくれてたじゃん。嫌な人に勉強教える人なんていないと私は思うよ。だから……頑張ってみようよ。」




私も……不安だった。




先生の『ごめん』って言う言葉を聞くんだろうな…って。


それ覚悟で、聞いた。



だけど…優しかった。



男子って…結構、住所聞かれるのは嬉しいと思う。




私も教えてって言われたら嬉しいし、




人間は…嫌な人には教えないと思う。





ただの思い込みだけど。





―――大丈夫だよ、瑠璃。



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