7つ上の翔太先生。
「先生……等式の変形教えてもらえますか?」



と恐る恐る先生に聞いた。



「あっ、これ?」



と私のプリントを取ると、私の横に座った。



「あっ、ちょっと…待ってて。」



という先生は赤ペンを取りに行った。




よしっ、今だ。



私は鞄からiPodを取り出した。



先生の説明と共に、再生ボタンを押した。




『ポチッ』




そう……私は先生の声を録音したかった。




悪用はしないから、許して。












< 135 / 273 >

この作品をシェア

pagetop