7つ上の翔太先生。
駅前に着き、先生がいつも帰る方向を見渡す。


整わない呼吸を必死に整える。



「ハァッハァッ……」



だけど、先生は……居なかった。



私はキョロキョロ駅を見渡す。




いつもの…コートにマフラーの顔の濃い…先生。



私なら一発でわかる、




でも……







いなかった。




今すぐ…『先生!!!!』って叫びたい。






――ドラマのワンシーンのように…先生が……振り返ってくれればいいのに。










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