7つ上の翔太先生。
「こんにちは…」と塾のドアを開けると、


塾長が掃除をしていた。



「早いねー」



「…いや、そんなことないです。」



といいつつ、荷物を席に置いた。



そういえば…私、早く来すぎた気がする。



時間を見ると、授業まで…まだ余裕で20分あった。


どうりで、全然生徒がいないわけだ。



誰もいない教室はいつもより大きく感じる。


窓から入る丁度いい風が教室に入ってくる。




頭は先生のことでいっぱい。



早く……会いたいよ。
< 159 / 273 >

この作品をシェア

pagetop