7つ上の翔太先生。
「結局習字書いたの?」


先生はプリントに目をやりながら私に話しかけた。



今日は週に一度の先生に会える大好きな水曜日。


「はい…書きました。」


と私はケータイを先生に向けた。


「これ?」


と先生はケータイの画面を指差した。


「ちょっと失敗しちゃったんですけど。」


と私はケータイを通常画面に戻そうとしたときだった。



「ちょっと…もう一回見せて。」


なんて私のケータイに触れる。





"あっ"





…………先生と手が触れている。










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