7つ上の翔太先生。
「…どうだ!!!」


先生はドヤ顔をして紙を私に渡した。




……なんじゃこの生き物。


「……ふははは…」


と私は一人で爆笑する。


「あー待って、待って、名前書いとく。」



と多田力作と絵の下に書いた。


「…なんか多田力作って名前みたい。」



といって、多田の横に翔太と書き加えた。


「…ありがとうございます♪」




…先生の絵だ………



大好きな…先生が書いた絵。


耳が尖っていて、

目が横に細長くて、

尻尾も尖っていて、

なんじゃこの生き物!?




今、血が騒いでる。


興奮して鼻血が出そうな勢い。



先生からの年賀状が届いたときぐらい…私は興奮していた。










「ねぇ、多田のどこがいいの?」





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