7つ上の翔太先生。
「…お兄ちゃんか………こんなお兄ちゃんいたら毎日が楽しいよね。」



ボソッと私は先生に気づかれないように言った。



羨ましい。



弟さんもきっと先生みたいに…眉毛濃いのかな?



とか、先生みたいにかっこいいのかな?



イケメンなのかな?



勉強も相当できるんだろうな。




私はいつものスローペースで歩き出した。


もっと長く一緒にいたいよ。


先生は普段…多分、こんなにゆっくり歩かないと思う。







――――小幅あわせてくれてるんだ。


それだけでも、嬉しいよ。



じゃあ、彼女さんにも小幅合わせて手を繋いで歩いてるのかな?



考えたくなくても考えてしまう…





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