7つ上の翔太先生。
「こんにちは…」



といつものように塾に行く。


テスト期間の2月は人がいつもより倍いて、席が無い。



先生も気を遣って、席を一生懸命作ってくれる。



この期間だけは、別館を塾長が調達してくれる。




あの場所で、先生とまた勉強したいよ……




でも、別館には行かせてもらえなかった…というか、先生は別館じゃなかったら意味無いもん。




先生はコピー機の前でプリントを刷っている。


その後姿はかっこよくて、




先生は痩せてるわけじゃないけど、めちゃめちゃ私の大好きなスタイル。




男の人ってかんじ。




「席?」


先生の後姿に見惚れていた私に迫ってくる先生…



「…あっ、は……はい。」


とハッと我に戻る。




…バレるとこだった…




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