7つ上の翔太先生。
片手に赤ペンとプリントを持った先生は私の席を探してくれた、



どうしてそんなに優しいの?



あの大きな背中。



私の王子様や……



「えーっとね、あの奥か、そこか。」



「うーん…」



先生が来てくれそうな場所…


奥は絶対に来てくれないし…あそこも微妙だし…



「ふふふ、そんな悩むことなくない??」



…思わず赤面する私。



これでも結構真剣なんだよ???




「萌依はあそこね。」



と結局塾長に席を決められてしまった。





”せっかく先生が選んでくれた席なのに。”




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