7つ上の翔太先生。
「はぁ~い…」と私は塾長に返事をして席についた、




…先生遠いよ、



先生は生徒の答えあわせをしている。


遠くから見る先生もなかなかいいもの……




だけど、やっぱり物足りなくて。


手も止まってしまう。



「大丈夫?」


いつもと違う声の人。


……ほらね、私の王子様じゃない。



「……大丈夫です。」



というと、プリントを勝手に取られた。



…なんだコイツ。



「できてるとこだけ丸つけるね。」



私は無言で、首を縦に振る。





”私は翔太先生につけてほしかったのに。”






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