7つ上の翔太先生。
「萌依やったじゃん。」


まだ酔いが覚めない私、


「…七美ーーー!!!!ありがとうっ!」


なんて私が調子に乗りすぎたせいか、


「私のおかげなんやから、私ええやつやなっ。」


なんて慣れない関西弁で言う。


本当に、こんなときに頼れるのは…幼馴染だけだと。




改めて思う。



「あっ、もう9時だ……」


と私は、ゆっくりと手前の部屋を覗いた。


翔太先生はまだ勉強を教えていた……



まだかな?



私は、ゆっくりと帰る準備をした。


七美は「駅で待ってて、」と私に言った。


「えっ?あ…うん。」


「ほら~早くしないと、萌依の王子が逃げちゃうよ、」




……王子って。


「じゃあ、また後でね、」






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