7つ上の翔太先生。
「萌依!!」


と肩を叩いてくるのは……七美。

「あっ!いつの間に!!いたんだぁ♪」


「結構前からいたけどね~」


と七美は片手に数学のプリントを持っていた。



そのプリントを先生に渡して、私のところへ来た。




聞く?と口パクで私に言った……


コクンと私はうなずいた……






ドキドキドキ







「多田先生は彼女どこにいるんですか?」



七美は先生に質問した。



「えー……ふふふ。」


「知床半島にいるんですか?」


なんて七美は北海道出身だからといってボケていた。


「知床にはいないよー」


「えっ?じゃあ、近くにいるんですか?」



「……ふふふ。」



と先生は曖昧な答えだった。







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