7つ上の翔太先生。
階段を二人で下りた。


先生は私にお辞儀をして、『お疲れ様。』って、言う。



私もつられて『お疲れ様ですっ。』という。



「お腹空いたなー」の先生の一言から会話が始まる。


今日こそ、聞くんだ。



『先生は彼女さんがいるんですか?』と、


この耳で……確かめたいんだ。










「あ…あのっ!!!先生……???聞いても……いいですか???」



「ん??」



いつもの得意げな顔になった。

私は先生の目を見た……

まっすぐな瞳、……この瞳に…好かれたんだ、私。


やっぱり、今更…聞けないよ……

でも、聞かなきゃいけないんだ………。

もう、今答えが…わかるんだ、









私は…口を開いた。















  


「先……生…は……彼…女……さん、い…るんで…すか……???」







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