7つ上の翔太先生。

私は理科のノートを開いた。


「この15個覚えないといけないんです…」



はぁ…と私は大きなため息をついた……



「これはね…頑張って覚えるしかないよ。」




なんて先生はふふふって笑いながら言った。




「あっ、俺…これイチバンに覚えたよ♪」



なんて指したのは





"硫黄…S"



「俺の名前、多田翔太って言うんですけど、翔太のS。」



敬語なんて使う先生がなんだか可愛かった。




Sかぁ…凄い覚えやすい…




「私も硫黄一番はじめに覚えました!!!!」



そういえば私も硫黄って覚えやすいな…なんて思っていた。





なんだかそんな些細なことで嬉しくて仕方なかった。