7つ上の翔太先生。
先生と階段を下り、駅に向かう道を歩く。




ドキドキして喋れないよ……




そのドキドキがバレているかのように先生は沈黙を破った。




「ここから家まで何分ぐらいなの?」


なんて些細な会話を振ってくれる…




「あっ、バス一本です。」


なんて会話は終了し、

次は私が話を振る。



「先生は…家何処なんですか?」


「俺?俺は…○○駅だよ。」


嘘。ってことは…隣の駅なんだ……



「って言っても歩きなんだけどね。」


なんて先生は笑う。


そういえば、予定表の下に載っていた先生の趣味欄に



『趣味:読書 散歩』と書いてあったのを思い出す。



「へぇ……」


先生は健康に気を使っているのかもしれない。



大好きな先生と私の影が


私の横に並んだ……







大好きな先生が横にいるんだ。











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