【短】ずっと


「前も同じこてを言ってた。」


とニコッと笑って言った。実桜は鞄を持って立ち上がり


「そうだったね。
終わってしまったものは仕方ない。
さて、お茶でも行きますか?」


「いいよ。
じゃぁ、実桜の奢りで。」実桜はすぐに


「イヤ。花恋の奢りで。」


「え〜じゃあ、渉の奢りで。」


私は、実桜のすぐうしろの渉に向かってそう言った。渉はあきれた顔で、


「今回だけな。」と言った。

そして、すぐに海が来て


「じゃあ、渉くん僕の分も奢ってくれたまえ」


とふざけて言った。
渉は持っていた、スクールカバンで海を軽く叩き


「お前は、花恋の分も払うんだぞ」と言った。

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