【短】ずっと

実桜は数分黙って、近くの机の上に座った。


そしてにこやかに笑って言った。


「花恋、それを話すんだよ。
本当に海がアンタを好きならどんな花恋でも気持ちは変わらないよ。

もし、海がアンタみたいな能力を持っててそれを隠して嘘偽りで固めていたら、嫌いになる?」


私は顔を横に振った。

実桜は続けた。


「同じだよ。


嘘偽りがあっても。花恋は花恋だよ。

何にも変わらない。

アンタの思っていること、抱えていれことを全部吐いてスッキリしといで!」


ああ、実桜。
あなたはなぜそう
正しいの?

私はいつもいつも
あなたの言葉に助けてもらうばかりだ。

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