【短】ずっと


「なんとなくだけど、理解した。

でも、そんなに便利な能力があってはなんで今まで使わなかったんだよ。

その能力があれば、
前回のテストだって学年1位とかだろ。

つーか、もっとレベルの高い所行けただろー。」


やっぱり、そう思うよね。私は、出来るだけ落ち着いて答えた。


「もちろん。

私もバカじゃないよ。
小学校の時は有効に使ってた。

でもある時、好きだった男の子に言われたの。

みんなと違うヤツは誰からも相手にされねーって。

それから、私はこの能力を封印した。

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