【短】ずっと
「私を好きなんて言わないで。
嬉しいよ。
私だって同じ気持ちだもん。
でも、海が好きって言ってくれる私は本当の私じゃないの!
嘘と偽りで固めた花恋だよ。」
私はハッキリと言った。
海は笑顔を崩して真剣な顔になった。そして
「能力を隠してたことくらいなんだよ。
今までの花恋と何が違うんだ!!
昨日、喫茶店で笑ってたのも嘘なのか?」
海は少し声を張り上げて言った。
「そんなことないよ。
でも、私はみんなと違うから。」