約束〜あの日の絡ませた小指〜


「はぁ?ノリで付き合っただぁ?
俺の気持ち持て遊んだのかよ!」

「キャッ」

アイツに手首を掴まれ頭の上に持ってかれ、壁に押しつけられた

「じゃ、別れる前にシとこっか?」

「イヤッ」

スルスルっとアイツの手がYシャツに入ってきた

ガッ

その音と共にウチの手が軽くなり人が倒れたような音がした

「おい、大丈夫か友里?」

「たい…ち、君」

その時涙が溢れた

「えっ、ちょっ泣くなよ〜
まぁとりあえず保健室行くぞ。なっ!」

ゆっくり頷いて汰一君についてった




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