約束〜あの日の絡ませた小指〜
「ありぃー、なーにとぼけてんの?
オレこの耳でアンタが言ってんの聞いちゃったんたけどな!!」
「汰一くん…」
汰一くんはあたしの方をチラッと見て微笑んだ
「でも川崎くん?
智成美と川崎くんじゃあ釣り合わないんじゃない?
あたしのが……」
「は?
オレ智成美以外興味ねーよ
テメェなんか眼中にねぇんだよ」
京介……
「智成美、私が悪かったわ
川崎くん、私はアナタを諦めるわ……」
「次オレの智成美に手ぇ出しやがったら命はねぇと思え」
理恵はコクリとうなずきドコかえ行ってしまった
理恵の本当の狙いに気づいたのはもっと先の事だった。