キレイなお姉さんは好きですか?
加藤さんに言われた席に座って待っていると、
彼がグラスを2つ持ってやってきた。
「沢村さんにはカシオレ持ってきたんだけど大丈夫?」
加藤さんは左手にビール、右手にカシオレを持っていた。
「カシオレ大好きなので嬉しいです。」
実は私はお酒は好きだけどビールは飲めない。
皆からは顔に似合わないって言われるけど、甘めのお酒が好き。
だから加藤さんがそんな私の事情は知らないだろうけど、カシオレを持ってきてくれて嬉しかった。
「じゃ、またまたかんぱーい!」
加藤さんの合図で飲み直し始めた私たちは、最初は大学はどこの学部か。とかどこに住んでるかとかたわいもない話をした。
それにお互い敬語と名字で呼び合うのを止めて、
「美希ちゃん」
「慶太くん」
と呼ぶ仲になっていた。