キレイなお姉さんは好きですか?
美人のクリスマス




全てを話し終わった頃にはクリスマスイブが終わってしまう時間になっていた。



私の話に慶太くんは頷きながらとても真剣に聞いてくれた。


私は誰かにこの話をしたり思い出したりすると、いつも心が暗くなるのに
今日はなぜかすっきりしていた。



「あっ。もうイブ終わっちゃうね。ごめんね、クリスマスにこんな話しちゃって。
でも慶太くんに話したらなんかスッキリしちゃった。」



「あのさ。美希ちゃんが高校の時のこと忘れるのは時間がかかると思う。あんなに酷いことされたんだもんな。

でもそれをさ、俺が忘れさせてみせるよ。

美希ちゃんに悲しい顔なんてさせない自信あるよ。」

「えっ?」


「今すぐ俺と付き合ってとは言わないよ。

友達からでも良いから美希ちゃんのこと救いたい。」



そう言った慶太くんの目はずっと私を見ていて、全く嘘のない瞳をしていた。




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