俺様狼と子猫少女の秘密の時間②

「どうでもいいけどお前……そういやアイツはどうしたんだ?」


「あいつってどいつ?」


「……」


…ん?

あ、あれ。怒った?


「先輩?」


こわごわと顔を覗きこむ。


「……いい」


え、いいって。

いいってなに?

もういいってこと? え、なんで?


「それよりもう一回」


「え!? だ、ダメ!」


あたし授業サボっちゃったんだよ?

お昼休みもそろそろ終わるし…戻んないと。


…って言ってるそばから!?


「やっ…な、どこ触ってるんですか!」


胸に伸びてきた手をぺちんと叩く。

でも、まったく力はこもらなかった。


「はっ……ん…先輩……」


ああ……また、サボっちゃうのか…?


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