俺様狼と子猫少女の秘密の時間②
「ね? はいっ」
にっこり笑って、入れられたそれを箸でつかみ、差し出した。
「……」
眉をしかめて渋った先輩だったけど……諦めたように口に入れた。
「……」
…だ、だめかな…。
普通に酢の物にしたりするよりは絶対美味しいと思うんだけど…。
「…だめでした?」
恐々と、顔を覗きこんで聞いてみる。
すると、美味しいとかそういうことこそ言わなかったものの、「…ん」と心持ち笑顔で頷いてくれた。
「……♪」
やたあっ!
嘘の顔じゃない!
これなら食べれるんだぁ。
今度、カレー粉振ってみようかな?
先輩に食べてもらえると思うと、料理が倍楽しくなる。
それに…あれやこれやと気合も入りまくりだ。
くふっと含み笑いを浮かべ、隣に座る先輩の腕に自分の手を回した。