俺様狼と子猫少女の秘密の時間②
あはは…と誤魔化し笑いを(なぜかあたしが)浮かべ、杏子の背中を押して教室を出た。
「…杏子! 顔、顔!」
怖すぎてみんな遠巻きに見てるよ!
あ、ほら。あそこの女の子達なんて…ひそひそ話してる。
「……ふんっ」
鼻息荒く、ずかずかと先に行ってしまった。
「あ! ま、待ってよ杏子ー!」
やれやれ…。
ああなると、いちゃいちゃしたがる先輩と同じくらいなだめるのが面倒…。
「ハァ」
小さくため息を吐くと、笑顔を作って杏子の機嫌取りに(なぜかあたしが)いった。
…責任とってよ翔くんちょっと!!