俺様狼と子猫少女の秘密の時間②
だ、だから電話口で叫ばないでよ!
何回目これ…。
『明日学校休みじゃーん…』
「な、なんだそんなこと…」
あんなに叫ぶから、どんなおおごとかと思ったよ。
『まあいいわ。月曜に持ってきてよ』
「う、うん」
『じゃね。…ブツッ』
……わお。
もう切れた。
携帯のディスプレイを見つめていると、すぐにまた電話が鳴った。
「あっ!」
今度こそ先輩だ!
ちゃんと名前確認したもんね~♪
「もしもしっ――?」
『…なに、なんかいいことでもあったわけ?』
「え? いや…特にないですけど」
強いて言うなら、先輩からの電話が嬉しい。