俺様狼と子猫少女の秘密の時間②
あたしが……あたしがなにをしたって言うの~!
「みゃっ」
心の中で嘆くあたしの肩を、トンッと押す。
ソファに倒れる寸前で受け止められた。
……助かったぁー…。
ほっと息をつくあたしに、先輩は妙なことを口走った。
「……俺は誰だ」
「…………」
俺……は、誰だ……?
…なんですか。
ここはどこ、私は誰状態ですか?
記憶喪失ですかなんですか?
……とち狂った?
「せ、先輩大丈夫?」
本気で心配しているというのに、先輩はまたも「あ"?」と睨みを利かせる。
ほ、ほんとに大丈夫かしら…。
「ヤんぞてめぇ」
「んなっ………」
た、助けて神様仏様!
なんかとてつもなく恐ろしい台詞を投げられました!