俺様狼と子猫少女の秘密の時間②
甘い時間
……仕方ないと思うんだよね?
人間なんだからさ。
生きてるんだからさ。
おなかすいて普通だと思うんだよね?
…鼻で笑わなくたってよくない?
あたしの一言で、すぐ近くのコンビニに買い物に出たはいいけれど。
ちょっとだけすねているあたし。
それでもちゃっかり手を繋いでいるのがアレだと思う。
…あれあれ。
惚れたもん負けみたいな?
「…ていうか先輩、冷蔵庫カラでなに食って生きてるんすか」
「お前が昼持ってきてくれる弁当その二」
その二て。
「ふーん…」
気のない返事をしたけれど、実はちょっと嬉しい。
他にないんだから当たり前かもしれないけど、先輩があたしのご飯を食べてくれてる。
……くふふっ♪
「ニヤけてねぇでお前は食いたいもん選べ」
「はっ、はいっ」
ニヤけてたあたし!?
若干焦りながら、商品棚に目を通す。
…が。見事にすっかすか。
時間が時間だからね…。中途半端だもんね…。