俺様狼と子猫少女の秘密の時間②
後頭部を引き寄せ軽くキスをする。
一人照れまくる悠由を無視し、ようやく食事にありついた。
「どうでもいいけどお前…」
「は、はい?」
「急ぐんじゃなかったのか」
「……」
無言で時間を見ると、「ああ!」と声を上げて慌てて食べ始めた。
マジでおもしれぇ…。
普通にしてるつもりでこんな笑えるやつがいるか?
必死で笑いをこらえながら飯を食うのは至難の業だった。
「い、いってきます!」
「んー」
慌しくかきこむと、弁当箱を包みながらそう言って、屋上を飛び出していった。
俺はまあ……ゆっくり食うけど。
「…えび……だんご?」
肉団子の海老バージョン……。
あいつすげーな。作ったのか?
今度うちに連れてって、飯作らせてついでに悠由ごと食お。(すべて間違い)