俺様狼と子猫少女の秘密の時間②
卒業しちゃうのは不安だけど…。
一緒にいられなくなるのは寂しいけど…。
きっと大丈夫だよね。先輩。
「えへ」
「…たく」
呆れたため息をつく先輩。
怒ってたんだぞとでも言いたげ。
一瞬見つめ合うと、啄ばむように唇を重ねた。
「あっ…!?」
ほぼ同時に、先輩の指が首筋をツツ…と撫でた。
「きゃっ…やっ」
「あ…。やばい。無理かも」
「え"……い、いやちょっと…」
最近なんか、ことあるごとにえろくない!?
「ちっ……ちょっ、まっ…」
――イーーヤアァーーーーッッ!!
……雲ひとつない青空に、あたしの叫びがこだました。
今頃教室がどうなっているかなんて、知りもせずに…。
戻れば自分がどうなるかも…。