俺様狼と子猫少女の秘密の時間②

先輩と付き合うようになってからなにかとこの人に侵食されてる様な気がする。

いいような悪いような…微妙。


「ねーねー」


「なに、もう一回?」


うんうん…。そうそう。


……いやいやいや。

なにがですかこのやろー。

もう一回ってなに言ってんですかこの人は。


「…ってなにほんとにもう一回しようとしてるんですか!」


ダメだこりゃ…もう…。


こうなるとなにを言っても、自分から離してくれるまで絶対離してくれないなと思い、諦めることにした。


…といっても、また服の中に入ってこようとする手はしっかり止めるけど。


「…あ?」


「……んっ」


「…?」


先輩のほうに向き合って、唇を…というか顎? …を突き出して、キスをせがむ。


「ん~~っ」


「……? …ああ」


やっと分かってくれたぁ…♪


苦笑いと照れ笑いが混ざったような複雑な表情で、あたしのほっぺに手を添えてそっと口付けてくれた。


ああ……しあわせ❤



< 226 / 332 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop