俺様狼と子猫少女の秘密の時間②

「大丈夫って…」


……?

あ! もしかして…。


「那智兄のことだったら大丈夫だよ。なんかママがうまいこと丸め込んでくれたみたい」


こないだ『今度その男に会わせろっ』とか言ってたし。

案外仲良くなれそう。先輩と那智兄。

それか逆に一ミリも折り合いが合わないかだよねー。

その間ってものがなさそう。あはは。


「あははじゃねーだろ…」


「とにかく、六時半ぴったりまでにおうちに帰るんならいいって言われたんだぁ」


門限が相当厳しくてオマケに若干早い気がするのはまあ置いとくとして。


「そうか」


頷くと、「じゃあ来いな」と太陽のように眩しい素敵な笑顔を向けてくれた。


「はい……❤」


…たぶん、さっきの女の子達並みにあたしの目もハートになってると思う…。


「……はっ」


さっきの女の子達で思い出した!!


「先輩結局その…なんで教室に来たの?」


「あ? だからおめーが携帯出なかったからだって…」


うん。言われたけどさ。


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