俺様狼と子猫少女の秘密の時間②
そうは思っても、そこはあれ。
惚れた弱み。
「やだ…もっとがいい」
ぽろりとこぼすように素直に言ってしまった。
ニッと口角を上げると、後頭部に手を当て背中を引き寄せ、今度は深く唇を合わせてきた。
「んっ…せん、ぱ…」
多少荒々しくも気持ちのこもったそれに、完全に酔いしれてしまった。
「んっん…はあっ…」
気が付けば、あたしが上に寝転がっていたはずなのに、いつのまにやら先輩が上に跨っている。
「へ…先輩…」
…って!!!
「ななななにしてんですか!」
「は? なにが?」
なにがって…。
本気で言ってるんだとしたらぜひ一発殴ってみたい。
とぼけてるならとぼけてるで、それはそれで殴ってみたい。
「返してーっ」
ブラウスは剥ぎ取られ、キャミソールはたくし上げ…下着が露になっている。
「鳴いてたくせ…」
「えほんっおほんっ!!」
なに言ってんだこの人!