俺様狼と子猫少女の秘密の時間②
もやもやを胸に抱えたまま、先輩に送ってもらった。
家の前でまたキスをして、先輩は帰っていった。
「……」
先輩にちゅうされるとあたし…。
なんかもうどうでもよくなっちゃう…❤
目をハートにして、ぽーっとしながら家の中に入った。
「ただーいまぁ~♪」
時間は六時二十五分くらい。
間に合った間に合った♪
「遅刻じゃボケーーッ!」
「はいぃ!?」
な、那智兄!?
なに言ってるのこの人!
「ほら見ろ! 三十三分じゃないか!」
……。
三分かよ。
時間にルーズなのはいけないけどさ。
細かすぎるのもどうかと思うよ?
「…ていうかそれ早いじゃん。ほら、まだ二十五分だよ」
「んん?」
那智兄の腕時計、狂ってるね。
「……チッ」
舌打ち!?