俺様狼と子猫少女の秘密の時間②
「…別れさせるチャンスが…。いや、まだ次がある!」
なんの期待をしてるんだこいつ!?
…あ、こいつとか言っちゃったよ。
てかそういう企みがあっての門限だったわけ?
「……ハア…」
まったくもう…。
とぼとぼとリビングにあがり、由那を抱きかかえた。
「おねーちゃおかえり~」
「ただいま…」
「? いいにおいする」
「え?」
先輩のにおいかなあ?
普段こんなこと言わないもんね…。
「…やっぱいいにおいだよね~♪」
「うん!」
……てなわけで。
今日は、先輩が色んな意味で暴走して大変な一日でした。
そしてこれからも…暴走し続けるんだろうな…。
ずっとずーっとその相手があたしだったらいいな。