俺様狼と子猫少女の秘密の時間②
なんかぶつぶつ不満そうに言ってる先輩を素通りし、やりかけのごみ袋にぽいぽい缶やら袋やら放り込んでいった。
「……ま、いいか…」
微かになにか呟く声が聞こえ、振り向くと、苦笑いで歩み寄る先輩だった。
――それから片付けること一時間。
すっかり、もとの先輩の部屋になった。
「……❤」
「…おい」
先輩のにおい…このクッション❤
「おい」
ほしい…。
いやでも、ここにあるから先輩のにおいなんだよね。
うちにあったらうちのにおいになっちゃうよね。
…あら?
うちのにおいってどんな?
「おいこら」
まー、自分のなんて分かんないよねー。
でも先輩みたいにいいにおいだったらいいなー。
「こら」
「へ?」
「んなもん抱きしめてお前はなにをあっちの世界行ってんだ」
「ちょっ、人を変態みたいに!」
ま、まあちょっとアブなかったかなとは思うけど!