俺様狼と子猫少女の秘密の時間②

いつかあたしが先輩のところに逃げるようにやってきたとき、一緒に行ったコンビニ。

すぐそこだけど、二人で歩いているのが嬉しかった。


「…これ?」


「それ…♪」


覚えててくれたんだわっ。

それに先輩も「あ、うまい」ってなってたし!

ヨーグルトアイス…♪


「あ…」


とかなんとか言っているうちに、当然のようにレジへ持って行く先輩。

慌てて追いかけた。


…ってはやっ!?

もう終わってるんだけど!


しかも例の如く、あたしまた財布ないし!


「す、すみません…」


「百円やそこら」


「で、でも」


「毎日の飯代。…には及ばないけど」


お弁当のこと…?


「昼も夜も」


そ、そっか…。

やっぱり先輩優しい!

あたしが気にしないように言ってくれたのかな?


嬉しくなって、素直に受けておくことにした。


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